森かげに咲く花
HOME
ABOUT
GALLERY
NATURE
SYOSEKI
BIBOUROKU
COSMIC
MUSIC
CONTACT
More
山頭火のもっとも好きな句です。
前書きには「大正15年4月、解くすべもない惑ひを背負うて行乞流転の旅に出た」とあります。
道なき道を分け入り、進んでも進んでも青々とした山はどこまでも続いている。
俳句の意味だけを読み取ると、緑が青々とした山に入り込み、
掻き分けながら進んでいるように思える句です。
しかし、山頭火は幼い頃に母が自死し、自らも精神を病むなど、人生は苦難の連続でした。
そのことを踏まえてこの句に触れると、また違ったものに思えてきます。