ハーブ・エリス & レモ・パルミエ の【 Wind flower 】
40年前に録音のフルアルバム。
1978年に録音されたアルバムです。
アルバムタイトルのごとく、風に揺れる野の花のように
やさしくてシンプル、気負いのないとても心地の良い演奏です。
まるでお互いのギターで、会話を楽しんでいるようでもあります。
ジャケットのデザインも、とても40年以上前とは思いない、
現代でも通用する、斬新でオシャレ感があります。
当時はビバップ系のジャズが主流。こうしたギターのデュオなど地味すぎて
評価はされなかった事と思います。
二人は1920代の生まれ、もう故人です
ハーブとレモの出会いは少年時代。17歳にしてプロのギタリストだったレモに
会って自己紹介したのが1940年頃のこと。ハーブはまだ駆け出しでした。
レモはその後ビリー・ホリディのバックを務めたり、パーカーやガレスピーと共演したり
順調に頭角をあらわしていったのですが、1945年に病に倒れ、引退。
存在は忘れ去れてしまいます。
1970年代に入って、レモの復帰を知ったハーブは、彼を誘って
デュオ・コンサートを実現させ、その翌年に録音されたのがこのアルバムです。
かつての憧れの人との共演。楽しげなツイン・ギターのセッション。
ハーブのリラックスしたソロと、レモのお洒落なソロが素晴らしい。
バリバリ弾きまくることはないが、この流麗さはたしかなテクニックがあってこそ。
レモも十分な研鑽の後の復帰だったのでしょう。
↓ フルアルバムは、
こちらからどうぞ。
【Georgia On My Mind】
二人とも晩年であろうが共演している映像が、YouTubeに残っていました。
日本だと「我が心のジョージア」の曲名でスタンダードになっています。
左のアコースティックギターをもったアーチストは、演奏に参加してませんが
Charlie Byrd『チャーリー・バード』かと思います、
The Great Guitars: Barney Kessel, Charlie Byrd and Herb Ellis
史上最高のジャズギタリストと言われる、Barney Kessel『バーニー・ケッセル』と
Charlie Byrd『チャーリー・バード』とのギターセッション。三人とも故人ですが、
とにかく三人の人間離れした、ギターテクニックを視れるのには、とても感動的です。
時代的に、ビパップを意識していますが40年前とは思いない、今のクールジャズを
先取りする素晴らしい演奏です。
このライブコンサートは1982年7月、オランダのハーグ、
World of Jazzの期間中に録音されました。
ハーブ・エリス & ジョー・パスの【 Arrival 】フルアルバム
ハーブとジョーのギターデュオに、レイ・ブラウンのベース
ジェイク・ハナのドラムのカルテットです。
1974年のレコーデング、スローなペースの演奏がとても良い。
スタンダードの名曲が多いです。