top of page

ほんの数日の間の華やぎ、雨や風に合えばもっと短いかもしれません。八重の山桜の一瞬の輝き。

日本古来の野生種で、こぶりで神秘的な花を咲かせます。よく見かける睡蓮は、明治以降に輸入された園芸種です。

 

女王の気品と貫禄。暗闇にかすかな甘い芳香が漂っていました。

 

IMG_6031.jpg

シルクフラワー(合歓の木)。ピンクとうす緑のグラデーションが何とも美しい。花の形の多様性と、神秘性を感じます。

 

ふと出会った野に咲く花の、あまりの美しさにおどろく時があります。



先を飾る花のように、見た目の華やかさはないのですが、



じっくり観察すると、本当に完成されたきれいな形状をしています。



大地にしっかりと根を張り、ひとりで逞しく生きている姿に

 

いじらしさを感じてしまうのです。

 

 

 

花が咲くためには、雪の下で長い冬を過ごします。​光の入ることない

 

暗黒の土中で、春を待つための生命活動を続けているのです。

​​

草も木も根を張るために、大地のめぐみを受けなければなりません。

 

その大地をミミズが耕したり、キノコの菌糸が水を通す環境を

 

用意したりもするでしょう。つまり、ひとつの生命は、

 

さまざまの生命たちと共生しながら生きているのです。



​野に咲く花と出あう、人はその輝きに、みずからの心の輝きを見ます。

 

そして、いのちの凝縮を見るのです。



やがて、花は散り萎れてゆきますが、翌年には、また美しい花を咲かせます。

いのちはこうして輝き、そして散りながらも、

 

それゆえに永遠なのかも知れません。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(c)2013 Wing Graphics ALL Rights Reserved.

bottom of page