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ほたる 第九十八 より抜粋


ほたるがひとつ
どしゃぶり夜更けの窓による
ああ……君よ
ひとり病魔と戦いし君よ
力つきて
命つきて
今、故郷に帰りしかや
縁の窓を訪ねしか


 

どんな偉い人でも、金持ちでも死んだ自分の後始末できない、必ず人の世話になるのだからと

教え込まれて、一緒に育った二つ違いの親戚のあととりが死にました。
町に住んでも親類づきあいを続けたの彼の死で、何かが崩れ落ちた気がしました。
今はすべて金の世話になる時代です。


 

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